アイラニ英語教室、小学6年クラスの宿題ノートです。
とっても綺麗に速く書けるようになりました。
アイラニ英語教室では、小学校5,6年生には筆記体の指導を必須にしています。(2017年からは全員5年生から)
「なぜ筆記体をやるのですか?学校でやらないから、必要ないですよね?」ときかれる事があります。
確かに、そうお感じになる方がいらしてもおかしくないと思います。
私はアメリカの大学院で英語学の修士過程に通い、英語を教えるための理論と教育実習を受けました。4ヶ月の教育実習期間はコミュニティーカレッジで週に4日通い、2時間の授業の一部を担当しました。その時も「筆記体ではなくブロック体で授業を」と指示を受けました。それとは別に4か月間大学のESLクラスでティーチング アシスタントを2コース(週2日ずつ)したときも、板書はブロック体がよいと言われました。
時代の流れとして、
- 難しい筆記体を学習する時間を費やさずに、ブロック体で済ませる。
- 教師もブロック体で分かりやすく板書する。
が正しいのかもしれません。
でも、それは、どこまで英語を使う人に育てるか、によるのだと思っています。
わたくしたちは、以下の理由から筆記体を教えています。
1)筆記体を書ければ、ノートテイキングは速くなる。
2)筆記体を書ける事は英語を教養として身につける上で必要である。
英語圏で生活した場合、筆記体に触れずに生きる事は可能でしょうか?
否。お祝いのメッセージカードなどは必ず筆記体で送られて来ますし、大学や大学院の授業でも名門に進めば、筆記体は多用されます。
英語学習を始めてから数年経ってから「筆記体はやっていないので・・・」で済まされるでしょうか?
(近年、日本の大学の初年次教育では筆記体を理解しない学生が増えて来たために4月のはじめに筆記体のワークブックを配布したりする事もあります。)
筆記体の学習は、時間に余裕のある中学入学前に覚えてしまえば、さほど大変ではありません。
3)知的好奇心が旺盛な小学校高学年での導入により、少し難しくて珍しい筆記体の習得は、子どもたちの自信に繋がります。
4)筆記体で単語を綴ることにより、文字と音のまとまりとして記憶させたい、という意図があります。
筆記体の学習を中1から始めるとなると英語学習の量や他の教科の学習量も増えることなど、難しい壁として現れてきますが、わたくしたちは、小学校高学年での筆記体導入はプラスに働くと考えます。