発音とスペリングのルール、これは日本では意外ときちんと教えられていません。
教えている先生方もいらっしゃいますが、一部しか教える時間がないため
学習者としては勉強すればするほど「ルールなんてない」と感じるのだと
思います。
残念ながら、教員として成長していく中でもシステマティックに学ぶ機会がないのが現実ではないでしょうか。
大学で学ぶ音声学もご担当の先生により、重きの置かれる場所が違うとも思います。以前大学で教える先生方12人に発音指導についてアンケートを取ったことがありますが、皆さん、英語教育の中で発音を教える時間がとれない、とコメントされていました。
私は学部生の頃から発音習得と発音指導に興味があったので、日米、様々な大学で発音のコースを受講し、大学のESLやコミュニティーカレッジの授業を見学に行きました。
UCLA、 サンフランシスコ州立大学、サンフランシスコ市立大学、早稲田大学などなど。
友人の中には東大などの国立大学をはじめ、音声学で教鞭を執っている人たちもいるので、よく発音指導について語り合っています。
私の留学先のカリフォルニアでは大学のESLでもかなり発音指導が充実していました。
勿論それは、第二言語としてのESL環境で生きる学生たちが通じる発音を身につけることで
利益を得られるからでしょう。発音の学習を通してリスニングにも向上が見られます。
私たちが提供するスーパーフォニックスは、子音と短母音の発音だけを扱うものではなく、大学や大学院のの音声学の授業ででてくるような音の滑りや音の弱まりまでを学習・習得していきます。一番の強みは、子どもたちが何となくできるようになるのではなく、理論立ててシステマチックにルールを学べるということです。ネイティブの助けは必要としません。一旦インストールされてしまったルールについては、子どもたちは身に付いてしまって、身に付く前のことを忘れてしまいます。まるで、自転車に乗れるようになった子どもが、乗れなかったときのことは覚えていないように、発音のルールを習得してしまいます。
今日は私たちが教えているスパーフォニックスの一部を公開。
uを例にとれば・・・
u+子音、子音+u+子音 の時には大方 母音の [ʌ ] となりますが、
例:up, us, bus, cut
口の周りで作る子音b f pのあとにくるu は[ʊ]
例:bull full pull
大方 [u:]または[ju:]の発音になるのは、、、
uで終わる時 例 flu
uで音節区切りとなる時 例 stu/dent
u+子音+eになる時 (マジックe)例 cute, mule
子音+u+eになる時 例 cue, blue
uの文字をみて[ju:]になる時と[u:]になるのを見極めるには
uの文字の前にくる文字で変わります。これについては授業で☆彡
urについては別ルールが存在しまして、ir ur er は基本的には Rの発音の[ɝ]
発音記号に関しては世界的にIPAが多く使われていますが、IPAの他にも発音記号スタイルが違うものもありますし、表記の仕方は一つに絞られているわけではございません。また、上記のようなルールに当てはまらないものもある、とお気づきの方もいらっしゃると思いますが、大きなルールの中に小さなルールを設けておりまして、それらのルール全てをこちらで公開することはいたしません。ご了承ください。
私がフォニックスのルールを一通り深く学んだのは26歳の時でした。その後アメリカの大学と学院でも音声学を学びましたが、多くあるルールの中の一部分しか学ぶ時間がないのだ、ということがよくわかりました。このスーパーフォニックスを教員の立場から学んだ時、鳥肌がたち、ルールを学ぶにつれて、それまでの学習時間を考えると悔しくて涙したことを今でも覚えています。このルールを皆さんにお伝えして、英語の学習が楽に、楽しくなっていただけるようこれからも精進したい次第です。