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お知らせNews

2017.06.13

どんな英語を どんな言葉を話したいか

アイラニ英語教室Patsyです。

「トランプの英語は分かりやすいわね」

友人の家にお花見パーティに招かれた時、満開の桜を愛でながらトランプ談義が始まりました。

アメリカさえよければそれでいいという”America First” 、イスラム圏の人々に対する差別は、えげつないけれど、彼の英語は、とても分かりやすいという点で意見が一致。

気を付けて聞いてみると、トランプのスピーチは、日本の中学生でも分かるくらいシンプルな単語の羅列です。自分にとって都合の悪い報道はFAKE(でっち上げ)とはね退け、攻撃されると、「私はこれまでの大統領の中で最も不当に扱われている」と被害者気取り。NATO首脳会議では、「もっと軍事費を出せ!」と歯に衣着せぬ露骨な表現。外交も何もあったものではありません。おまけに、世界の国々が長年掛けて築き上げてきた『パリ協定』はフェアでない、アメリカに利益をもたらさないと言って離脱し、良識あるアメリカ国民を憤らせ続けています。

 

大統領就任から2ヵ月が経った頃、フロリダ州オーランドの従姉Daisyと夫Janekを訪問した時のことです。二人と話していて気付いたのは、彼らの物言いがとても思慮深い、というか、押しつけがましくないことでした。2日後にオープンするというのに、まだ工事が終わっていないサッカー・スタジアムの脇を車で通った時、Janekは、「(スタジアムの)窓から椅子が見えるでしょう」と言うのに“You might be able to see some chairs through the window.”と柔らかな表現。スピードを落としていたとはいえ、話し相手が、車窓からでは見落とす可能性のある椅子の話をするのにmight be able toという表現を使っていました。ここいら辺、使い分けることができたらいいですね。同じ英語でも、品格のある英語を身につけたいものです。

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